グローカルネットというサービスはご存知でしょうか?
海外でも国内でも使える、ユニークなモバイルWiFiルーターです。
ボクはこのグローカルネットをここ1年半ほど愛用していますので、その感想をお伝えしたいと思います。
目次
グローカルネットとは?
グローカルネットとは世界中で使えるWiFiルーター
グローカルネットとは、クラウドSIMという仕組みを利用して世界中で使えるようにしたモバイルWiFiルーターです。
海外だけでなく日本国内でも使えます。
海外に着いてから何の設定も必要なく、電源を入れるだけで使えます。
使える国は世界100カ国以上。
端末をレンタルしたり、SIMカードを別途準備したりする必要はありません。
4G LTE対応なので高速で、大容量通信も対応しています。
このサービスが登場する以前は、海外でのWiFi環境を得ようとするには、
・レンタルルーターを持っていくか
・現地SIMカードをSIMフリー端末に入れて使う
などの対応が必要でした。
日本で使っているルーターを海外にそのまま持っていって使える、というのは画期的なサービスです。
グローカルネットの料金
気になる料金体系ですが、比較的シンプルでわかりやすいと思います。
(ここから下の料金はすべて「税別」で記載します)
端末代金
端末本体は買い切り。
以前は一括購入のみでしたが、最近は割賦での支払いにも対応しています。
端末料金はモデルによって異なり、以下のとおりです。
G3sという端末で23,980円
U2sという端末で22,780円
月額料金
契約期間の変な縛りはありません。
月額基本料金は、400円。
これに加えて、日本国内利用料と、海外での利用料が発生します。
日本利用料金
日本国内料金は月単位での料金となります。
また、データ定額プランか従量課金プランから選ぶことができ、データ定額プランの方がちょっと割安になってます。
従量課金プランの場合20GB以上使うと20GB〜無制限の料金が適用され、4,480円。
それに対して、データ定額の無制限プランは3,980円。
ちなみに、データ定額の場合の各容量ごとの料金は下表のとおりです。
3GB | 5GB | 7GB | 10GB | 20GB | 無制限 |
980円 | 1,480円 | 1,980円 | 2,480円 | 3,480円 | 3,980円 |
海外利用料金
海外利用料は、1日毎の計算です。
海外で使った日の分だけ請求される形なので、海外に行かなかった月は海外利用料はゼロです。
海外での1日の利用料金は、容量ごとにプランが分かれています。
300MB | 500MB | 1GB |
780円/日 | 1,180円/日 | 1,580円/日 |
料金体系としてはこんな感じです。
実際、ボクの使い方としては、日本国内はデータ定額の無制限プランに加入していますので、毎月の請求額は、
基本料400円 + 日本国内データ定額3,980円 = 4,380円
がベースとなります。
これに、海外出張等で利用した場合の料金が加算されるイメージ。
海外用のWiFiルーターをレンタルすると、その場合の費用も結構かかるので、手間を考えるとグローカルネットの料金体系はリーズナブルだと感じます。
グローカルネットって会社は怪しくない?
このグローカルネットのサービスを提供している会社は、株式会社グローカルネットという会社です。
聞いたことないですよね。
大手の通信事業者ではないので知名度は低いです。
株式会社グローカルネットという会社は、2016年設立のベンチャー企業です。
グローカルネットのサービスを提供する前から、東南アジアでのWiFiルーターレンタル事業なんかも行っているグループのようです。
ホームページには会社概要がきちんと記載されていて、代表者である柿田文和さんという方のメッセージも写真入りであり、好感がもてます。
インターネット上でも、特に悪い噂も見当たらないので、非常にまっとうな真面目なベンチャー企業であると推測します。
実際に1年半使ってみて、何度かカスタマーサポートにお世話になる機会がありましたが、メール返信も素早く、丁寧な対応でした。
本来は受け付けていない、月途中でのプラン変更なども、柔軟に対応してもらえ、いい印象が残っています。
グローカルネットを1年半使った感想
さて、ボクは実際にこのグローカルネットを1年半ほど使ってきましたので、その感想を記載します。
国内で利用した感想
まず国内利用について。
グローカルネットの通信速度は、モバイルルーターとしては十分に速い印象です。
また、Wimaxなんかのように、特定の場所で電波がつかみにくい、というような問題も感じません。
電波エリアはかなり充実していると思われます。
なぜなら、日本ではdocomoとsoftbankの回線のうち、利用エリアに最適な通信キャリアの回線を自動で掴む仕組みとなっているから。
docomoとsoftbankの回線を両方使えるので、圏外となってしまうエリアは非常に限定されるでしょう。
ボクは国内出張にもよく行きますので日本全国で使っていますが、圏外で困ったという経験はこれまでのところありません。
また、データ定額の無制限プランなので、速度規制なんかにかかったこともありません。
非常に快適です。
海外で利用した感想
次に海外での利用について。
海外での利用についても、特に不自由はありませんでした。
飛行機から降りたら、ルーターの電源をいれるだけ。
本当に何の設定も必要なく、日本にいるときと同じように使えます。
この楽チンさが素晴らしい。
海外でも日本同様に、1ヵ国につき複数キャリアが適用できるようで、利用位置によって、最適な通信キャリアが自動で選択されます。
繋がりやすさは、その国の電波インフラ状況に依存しますが、ケータイが繋がるエリアではほぼ使えるという印象です。
ひとつだけ困るのが中国での利用。
中国では国によるインターネット規制があり、FacebookやTwitter、Google等のサービスに制限があります。
グローカルネットのルーターの場合、この規制を回避することはできません。
中国に渡航の際だけは、グローカルネットではなく、レンタルWiFiルーターのVPNプランをおすすめします。
グローカルネットのデメリットは?
基本的にはおすすめできるサービスですが、グローカルネットのデメリットを挙げるとすると、以下の2点でしょうか。
海外に行く機会が少ない場合には割高な料金
使っても使わなくても、月額400円の基本料金は必ずかかります。
また契約時に事務手数料3,000円がかかります。
国内でのモバイルルーターを必要としておらず、海外渡航回数も年1回程度、という場合には割高に感じるかなと。
逆に言うと、年に複数回は海外に行く機会がある人で、国内用モバイルルーターも兼ねて使用するという場合は、かなり有力な選択肢です。
端末の種類が少ないこと
グローカルネットの端末は、以前は1種類のみでした。
人によってはこの選択肢の少なさが大きなデメリットだったかなと。
その1種類のモデルは、G3sの前モデルで、本体の重さが200gを超えていました。
具体的にはG3というモデルで240g、G2/GD2というモデルで224g。
モバイルルーターとしてはかなり重い部類です。
その分電池が1日持つ、さらにはモバイルバッテリーとしても活用できる、ということでボクにはありがたかったですが。
なお、このデメリットは改善されており、2018年8月には薄型軽量端末が追加されています。
U2sというモデルは、重さ151g。
G3sの240gと比べると、かなり軽いです。
バッテリー容量もその分小さめですが、それでも3,500mAhあるので、まずまず電池持ちはいいでしょう。
自分の使い方に合わせて、軽量なU2sか、電池持ちのいいG3sか、選択肢ができたことは嬉しいポイントです。
最後に
いかがでしょうか。
グローカルネットといっても聞いたことないサービスなので、最初は抵抗があるかもしれません。
ですが、決して変なサービスではありません。
むしろ、コスト面で非常にお得で、かつサービス体制もきちんとしています。
海外に行く機会が多い方は、ぜひグローカルネットを検討してみてください。
それでは~。