どーも、ちゃたです。
子供のための将来資金として、ジュニアNISAの利用は効果的です。
そんなジュニアNISAですが、色々と投資対象商品があって、どれにすればいいのか迷ってしまいます。
でも、きちんと調べて考えてみると、実はそんなに難しくありません。
本当に投資すべき対象の金融商品は絞られてきます。
本日はその対象商品と考え方について、わかりやすくご説明します。
目次
ジュニアNISAで取引できる対象の金融商品
ジュニアNISAで取引できる金融商品は、以下のとおりです。
・株式投資信託
・国内・海外上場株式
・国内・海外ETF、ETN(上場投資証券)
・国内・海外REIT
・新株予約権付社債(ワラント債)
専門的な用語はよくわからない、という人は、とりあえず
対象商品は「株と投資信託」
と覚えておけばOKです。
ジュニアNISAで投資する金融商品の選び方
対象商品は「株と投資信託」、
と言われても、実際に何を買っていいのかわからない人も多いと思います。
ジュニアNISAで投資するべき金融商品は、実は難しく考える必要はありません。
ジュニアNISAでは「投資信託」を選択するべき
最初に結論です。
ジュニアNISAの場合、個別株ではなく、投資信託を選択してください。
その理由をご説明します。
「個別株」か「投資信託」か?
いわゆる「株」とは、各企業の「個別株式」のことを指します。
それに対して、投資信託とは、
「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用のプロが株式や債券などに投資・運用して、その運用成果である利益を投資家に分配する」
という金融商品です。
簡単に言うと、
「プロが分散して投資・運用してくれるセット」
みたいなイメージです。
その分、手数料はかかりますが、素人が個別株で運用するよりよっぽどバランスよくやってくれるので安心です。
ジュニアNISAの場合、個別株ではなく、この投資信託をおすすめします。
その理由は2つです。
・長期運用であること
・買い替えができないこと
長期運用ということは、市場の成長に合わせて、運用する金融商品も価値が増大することが期待できます。
国によっては株価が低迷したり、世界不況で株価が暴落したり、ということは起こり得ます。
でも、世界の人口が増え続けて、人類が経済活動を続ける限り、世界経済は確実に成長し続けます。
その世界経済の成長によるメリットを確実に享受するためには、バランスよく分散投資されている投資信託をチョイスするべきです。
各企業の個別株というのは、何が起こるかわかりません。
卵は一つのカゴに盛るな
分散投資は資産運用の王道です。
「投資信託」にも種類がある
さて、それでは投資信託にはどんなものがあるのでしょうか。
大きく分けると、2種類あります。
「アクティブ型」
と
「インデックス型(パッシブ型)」
です。
アクティブ型とは、運用のプロが、市場平均を上回る運用益を目指すタイプです。
ファンドマネージャーと呼ばれるプロの腕にかかってます。
インデックス型(パッシブ型)とは、市場平均に連動するように運用を行うタイプです。
インデックスとは、「TOPIX(東証株価指数)」や「NYダウ」など、市場全体の値動きを指す指標です。
市場の代表的な銘柄を組み合わせることで、市場平均に追従することを目指すのです。
ジュニアNISAには「インデックス型投資信託」を選ぼう
それではこの「アクティブ型」と「インデックス型」、どちらがジュニアNISA
に適しているのでしょうか?
実は、面白い事実があります。
「アクティブ型の大多数がインデックス型に勝てない」
んです。
運用のプロが、投資家からお金を集めて、高いお金をもらって運用しているのにもかかわらず、大半のアクティブファンドは、インデックスファンドよりも運用結果が悪いんです。
過去のデータによると、7〜8割のアクティブファンドは、インデックスファンドに劣る結果です。
しかも、アクティブファンドは一般的に手数料が高い。
これでは、わざわざアクティブファンドを選ぶ理由はありません。
長期的に、安定した成長を目指すのならインデックス型投資信託を選びましょう。
もちろん、一部のアクティブファンドは、インデックスを上回る運用益をあげています。
例えば、最近話題のひふみ投信なんかは、素晴らしい運用成績です。
正直ボクも投資したいな、と思ってしまいます。
ただ、そのような素晴らしいアクティブファンドも、長期的に毎年毎年、インデックスを上回れるかは、難しいところです。
ジュニアNISAの目的である、
子供のための将来資金、
を考慮すると、インデックス型投資信託で無難にいくのがいいと思います。
「インデックス型投資信託」を選ぶ3つの基準
さて、「インデックス型投資信託」にもさまざまな種類があります。
いったいどのような基準で選べばいいんでしょうか?
ボクは3つの観点からの判断をおすすめします。
投資対象
まず、 インデックス型投資信託を選ぶ基準のひとつめは、投資対象商品。
インデックス型投資信託と一口に言っても、その投資対象は異なります。
国内株式、海外株式、国内債券、海外債券、など。
海外にも、米国のみ、先進国、新興国、などの種類があります。
世界株式に連動するなんてものもあります。
なお、一般的に株式よりも債券の方がリスクが低いです。
その分リターンも低い。
ジュニアNISAのメリットは、運用益が非課税になることなので、投資対象が債券でリターンが低いと、そのメリットを活かせません。
従いまして、現実的には、国内株式と海外株式の組み合わせから選ぶことになります。
国内と海外のバランス、先進国と新興国のバランスなんかは、人によって考え方が大きく異なります。
正解はありません。
手数料
インデックス型投資信託を選ぶ基準のふたつめは、投資信託の手数料。
投資信託の手数料には「販売手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」という三つの手数料があります。
これらの手数料は安いにこしたことありません。
特に注目すべきは「販売手数料」と、「信託報酬」。
販売手数料は、その名の通り、投資信託を購入するときに発生する手数料です。
インデックス型投資信託の場合、この販売手数料がゼロのものも数多くあります。
販売手数料がゼロのことを、「ノーロード」と言います。
もうひとつは信託報酬。
信託報酬は、投資信託の管理費用のようなもので、年率いくらと決まっています。
この信託報酬は、純資産総額に対する割合で計算されます。
信託報酬は年率0.2%〜2% 程度のものが一般的で、一見小さい額のように見えますが、純資産総額にかかってきて、毎年引かれるものなので、バカになりません。
この信託報酬の報酬率は、資産の長期運用に大きな影響がありますので、要チェックです。
規模
インデックス型投資信託を選ぶ基準のみっつめは、そのファンドの規模。
インデックス型投資信託は、投資家から集めたお金を分散投資して、対象のインデックスに連動することを目指すものです。
規模が小さいファンドの場合、十分な資金がないと、インデックスに連動するのに十分な数の銘柄に分散投資できないこともあります。
また、あまり規模が小さいファンドは、運営に関する費用を十分でなくなり、運用の中止(繰上げ償還)などが起こるリスクもあります。
ある程度規模の大きな、人気のあるインデックス型投資信託を選ぶ必要があります。
ジュニアNISAでおすすめの金融商品はコレ!
さて、これまでの内容を踏まえて、ジュニアNISAで投資するといい、おすすめの金融商品はどれか、考えていきます。
投資対象は、全世界株式インデックスファンド
まず、投資対象については、リターンの低い債券ではなく、リスクもありつつリターンも見込める株式。
リターンが見込める方が、ジュニアNISAの節税効果を十分に活用できます。
地域については、特定の国や地域に依存しない全世界株式インデックス。
全世界とはいっても、時価総額基準でその割合が決められているため、実は米国の割合が圧倒的に高いです。
ザックリとした割合はこんな感じ。
(細かい数字が気になる人はご自身でお確かめください)
米国50%、先進国(日米以外)30%、新興国10%、日本10%
米国に依存しすぎな気もしますが、これが世界の経済の現実です。
米国の存在感はものすごく大きいんですね。
米国経済が落ち込むと世界全体に大きな影響を与えるので、こればっかりは仕方ないです。
全世界株式インデックスが最もバランスのとれた指標です。
手数料はノーロードで信託報酬が低いもの
次に手数料の観点で見ていきます。
販売手数料はノーロードのものを選びます。
信託報酬も低いに越したことはありません。
実際のところ、全世界株式が指標のインデックス型投資信託で、候補となり得るのは、次の3つです。
1) 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(以下、楽天VT)
信託報酬 0.2396%
純資産総額 118.20億円
ベンチマーク FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
取扱開始日 2017年9月29日
2) SBI・全世界株式インデックス・ファンド(2018年9月に名称が変更されています。旧名は「EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド」です)(以下、SBI全世界)
信託報酬 0.150%
純資産総額 11.16億円
ベンチマーク FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
取扱開始日 2017年12月6日
3) eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)(以下、eMAXIS Slim全世界)
信託報酬 0.15336%
純資産総額 18.15億円
ベンチマーク MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス(除く日本)
取扱開始日 2018年3月19日
信託報酬については、3つの中では、楽天VTが約0.24%若干高く、SBI全世界とeMAXIS Slim全世界が約0.15%で同程度です。
正直なところ、0.24%でもかなり低い信託報酬です。
この3つであれば、どれも手数料は十分低いので、その他の部分についても比較してみます。
ベンチマークとファンド自身の規模を比較
その他に比較すべき項目は、ベンチマーク対象と、ファンド自身の規模です。
また、ベンチマーク対象ですが、
楽天VTとSBI全世界は「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」、
eMAXIS Slim全世界は「MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス(除く日本)」
となっています。
どちらも全世界の株式を対象とした指数ですが、構成が異なります。
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは、全世界の大型・中型・小型株を対象とし、構成銘柄は約7,700、全世界の時価総額の98%をカバーします。
一方、MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス(除く日本)は、大型・中型株からなり、約2500銘柄、全世界の時価総額の85%をカバーします。
わかりやすい違いは、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは日本も含むが、MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス(除く日本)は日本を含まない点。
それともうひとつ大きな違いは、構成銘柄数です。
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスのほうが、MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス(除く日本)よりも3倍ほど多く、カバー範囲が広いです。
全世界の時価総額の98%をカバーしている、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスの方がよりバランスがとれています。
また、ファンド自身の規模については、純資産総額という項目で比較します。
純資産総額は楽天VTが桁違いです。
この中で最も先発で、かつ有名なバンガード社のETFに投資しているということもあり、人気があり資産が集まってます。
次に来るのがeMAXIS Slimで、楽天VTと比べるとかなり差があります。
ただ、eMAXIS Slimは販売開始が半年ほど遅く、現時点でまだ5ヶ月しか経ってません。
短期間でここまで資産を伸ばしているのは注目に値すると思います。
今後が楽しみです。
SBI全世界は、楽天VTより後発とはいえ、資産額が伸び悩んでいる印象を受けます。
手数料も低く魅力的なんですが、この現状というのは販路が限られているせいかなとも思います。
ジュニアNISAには楽天VTがおすすめ
3つの全世界株式のインデックス型投資信託を比較してきましたが、
ボクの結論としては、楽天VTをおすすめします。
ベンチマーク対象の構成銘柄が多くてバランスがとれていること、
純資産総額が圧倒的に多いこと、
が決め手です。
現時点でジュニアNISAに最適な投資対象といえると思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。
ジュニアNISAではどんな金融商品を選択すべきか、わかっていただけたかと思います。
ここまで検討いただいたら、まずはジュニアNISAへの資金投入を始められる環境を整えることが大切です。
具体的にすることは、
子供名義の銀行口座の開設、
続いて、
子供名義の証券口座の開設、
という流れです。
ボクの場合は、
子供名義の銀行は楽天銀行、
子供名義の証券口座はSBI証券、
にしました。
SBI証券の開設はネクシィーズトレードへ
SBI証券のほかは、楽天証券もおすすめです。
楽天証券
証券会社の選択、銀行の選択、各口座開設の具体的な手順もまとめていますので、こちらの記事もご覧ください。