『中国といえば自転車大国』 というイメージありますよね?
でもそれは過去の話で、近年は自動車や電動バイクの普及したこともあり、自転車はそれほど見かけませんでした。
しかしここ最近、街中に自転車が激増してるんです。
2月に深センに行った際、やたらカラフルでキレイな自転車がたくさん走っているなーと気づきました。
よくよく聞いてみると、すべてレンタル自転車(シェア自転車)だったのですが、このサービス、とにかく便利すぎます!
今日はその超便利なサービスを紹介したいと思います。
レンタル自転車(シェア自転車)とは?
レンタル自転車(シェア自転車)とは、その名の通り、自転車をレンタル(シェア)するサービスです。
その特徴はどこでも乗り降り可能なところです。
街中のどこでも、自転車が置いてあれば利用できます。しかもどこに乗り捨ててもOKなんです。
レンタカーのように面倒くさい手続き等は一切なし!
アプリを立ち上げて、自転車のQRコード(2次元バーコード)を読み取るだけで乗れちゃいます。
中国のレンタル自転車といえばMobikeだけ?
中国のレンタル自転車といえば、『Mobike(摩拝単車)』という会社が有名です。
写真手前のオレンジ色の自転車で、ここが業界の火付け役で最大手です。
上海や深センの街中には、このオレンジ色の自転車以外にも黄色や青、水色や緑といったカラフルな自転車をいろいろ見かけます。
それぞれの色ごとにレンタル自転車の会社が異なるんです。
Mobike以外で有名な会社は『Ofo(共享単車)』というところがあります。
写真手前から2番目の黄色の自転車です。
手前から3番目の水色の自転車は、『Xiaoming(小鳴単車)』という会社です。
この3社が現在メジャーなサービス。
Mobikeが大人気となってから、他の会社もこぞって似たようなサービスを開始しています。
どうやれば使えるの?
このレンタル自転車、利用するにはアプリでのユーザー登録が必須です。
支払いは、Wechatペイ(微信)やアリペイ(支付宝)といったオンライン決済で行います。
なお、日本人のような外国人の場合、 登録の際にパスポートの写真を送信することが必要です。
初回の登録さえ済めばあとは超カンタン。
自転車についているQRコードをアプリで読み取るだけで、鍵のロックが解除され、使うことができます。
使い終わったら、街中のどこでも置いて、鍵をかければ終了です。
鍵をかければその情報が自動的に記録され、その時点で利用終了と判断されます。
気になる料金ですが、Mobikeの場合で0.5元~1元/30分です。
現在のレートで、8~17円/30分くらいですね。
めっちゃ安いです。
なにより、どこでも使えてどこでも返せるというのが最高に便利。
上海や北京、広州や深センといった大都市であれば、街中のいたるところに自転車が置いてあります。
ホントにチョイ乗りで気軽に使えるんです。
実際に乗ってみた
今回の中国滞在中、広州で実際にMobikeを体験してきました。
まーとにかくカンタンです。
自転車さえ見つかれば、一瞬で乗ることができます。
このお手軽感がいいですね。
自転車自体の乗り心地は、可もなく不可もなくといった感じです。
特別乗りやすくもないですが、特に不満なところもありませんでした。
仕組みが素晴らしい
アプリを徹底活用しており、以下の点が優れており、ユーザー目線で考えられた素晴らしいサービスだと思います。
・決められた場所ではなく、街中のどこでも乗り降りできる
・QRコードの読み取りでカンタンに利用ができる
・支払いもスマホアプリで完結する
・アプリ上で自転車を探せて、かつそのまま予約もできる
また、このサービスが爆発的に普及したポイントは、上記の点に加えて、次の2点にもあると思います。
・Mobikeが一気に大量の自転車を導入したことにより、サービス本格導入時からユーザビリティが優れていた。
・デザインがオシャレ。Mobikeのオレンジとシルバーの車体は、単純にかっこいいです。乗っていて恥ずかしくない、むしろかっこいいデザインということが利用へのハードルを下げていると思います。
中国ならではの管理状態
このレンタル自転車サービス、いいことばかりのようですが問題もあります。
たとえば違法駐輪。駐輪してはいけないところに大量に自転車が溢れかえっています。
また、壊れた自転車が放置されることも問題です。
ペダルがなかったり、サドルがなかったり、そういう自転車が転がっています。
これらは、一部の利用者の公共心の欠如によるものだとは思いますが、対策を考える必要はありそうですね。
まとめ
文句なしに素晴らしいサービスです。
中国はITを活用したサービスの導入が素早いですね。
日本でもぜひ同様のサービスを始まってほしいと思います。
おそらく駐輪場所の問題や規制などがハードルとなって、日本では導入がなかなか進まないのではと想像していますが。
電車のラッシュ緩和や渋滞解消に効果的なはずなので、たとえば東京都が率先して導入を後押しするなどのアクションを期待したいです。